芙蓉会病院では精神疾患を抱えている方へのリハビリを担当する作業療法士が在籍しています。精神科医療での作業療法について全6回のコラムでお届けします。
カラオケや園芸、料理など“趣味”に分類されるような作業もリハビリとして実施しています。
カラオケはどこの病棟でも人気のプログラムで、みなさん好きな歌を歌い、お互いに「上手だね」と褒め合うことが多いです。 ストレス発散や気分転換になるという声も聞かれています。 また、歌を通して昔のことを思い出したりすることもあるため、認知機能へ働きかけることができるプログラムでもあります。
園芸は畑で野菜を育てたり、プランターで花を育てたりなど毎年さまざまな植物を育てています。 外の空気に触れ、土いじりをする、嗅覚や触覚を刺激し自然を感じられるプログラムです。 園芸で育てた野菜は、調理プログラムで味わいます。自分たちで育てたものを自分たちで調理し食べる、楽しむことと同時に達成感を味わうことも目的となります。
◆執筆者◆ 棟方 麻野 作業療法士
2024.8.21