「認知症の人とのコミュニケーション方法 ―バリデーション」
このコラムは全3回でお送りします。今回は第3回/全3回です。
バリデーションとは、その人をあるがままに受け入れるという原則に立った認知症の人とのコミュニケーション方法です。
今回は、「基本的な態度、テクニックについて」です。
【基本的な態度】 ①傾聴する ②共感する ③評価しない ④誘導しない ⑤嘘をつかない ⑥ ごまかさない
【基本テクニック】
丁寧にコミュニケーションを取ることで、感情や記憶の表出を促し、言葉や行動の奥にある思いに共感し、認知症の人の存在価値を確認できるよう手助けすることが大切です。
たとえ認知症後期の無言状態になったとしても、あきらめずコミュニケーションをし、最 後まで発信し続けることが大切です。
(終わり)
◆執筆者◆
白鳥 淳也(しらとり じゅんや) 芙蓉会病院 第4病棟師長
2024.1.31