精神医療では長期入院が問題となっています。長期入院の方の退院支援のため、多職種連携チーム「チームフロンティア」を立ち上げました。チーム立ち上げの背景や活動について全4回のコラムでお届けします。

 

コラム 共に暮らせる地域生活のために「第3回　病院内から地域へ広がる活動の輪」

長期入院への退院支援においては、多職種でのチームアプローチが有効であるといわれています。そこで私たちは地域の相談支援事業所の方々とともにチームを結成。こうして誕生したのが「チームフロンティア」です。
退院支援の取り組みにおいては、治療だけではなく、患者様が抱える生きづらさへの介入や支援も必要であり、多職種スタッフがお互いの役割を理解し、連携することが必要不可欠です。

青森市内には、患者様が地域で生活することを手助けしてくれる相談支援事業所のスタッフの方々がたくさんいらっしゃいます。そこで退院支援、地域移行に関する意見交換を重ねていき、平成30年に「チームフロンティア」を結成しました。

この活動を病院内だけではなく、地域へも輪を広げることで、より大きな力となると考え活動してきました。

（つづく）

 

◆執筆者◆
斎藤徳子（さいとう　のりこ）
精神保健福祉士

2024.6.5