春になると多くの方が悩まされる花粉症。本コラムでは、花粉症とお薬の関係を、全2回にわたりお伝えします。今回は第1回/2回です。
心待ちにしていた季節を迎えますが、花粉症の方には辛い季節でもあります。 花粉症でお薬を服用されている方も多いと思いますがその際ご注意いただきたいことがあります。 みなさん、『インペアード・パフォーマンス』という言葉を耳にしたことはありますか。 今回は花粉症のお薬とインペアード・パフォーマンスの関係についてお話します。
インペアードとは「正常に機能しない」という意味ですが、『インペアード・パフォーマンス』は「抗ヒスタミン薬」の影響で自覚の有無にかかわらず集中力・判断力・作業効率が知らず知らずのうちに低下した状態で「鈍脳」とも呼ばれます。
抗ヒスタミン薬は体内でアレルギー症状を引き起こす「ヒスタミン」という物質の働きを抑え症状を軽くする薬です。 ただし、ヒスタミンは脳内で ①日中眠らない ②学習や記憶力を高める ③活動量を増加させる など重要な働きがあります。 抗ヒスタミン薬を服用しインペアード・パフォーマンスが起こるのは、薬が脳に移行してしまい、脳内でのヒスタミンの働きをブロックしているからなのです。
(つづく)
◆執筆者◆ 棟方 千里 こころのケアセンターふよう 薬剤師
2026.3.6