芙蓉会病院では精神疾患を抱えている方へのリハビリを担当する作業療法士が在籍しています。精神科医療での作業療法について全6回のコラムでお届けします。
精神科作業療法と一括りで言っても、対象とする方は様々です。統合失調症やうつ病、発達障害、アルコール依存症、認知症などなど…
また、病気が同じでもその人によって性格や得意なこと、やりたいことなどは全く違うのでリハビリの内容も人によって違ってきます。
例えば、 ・コミュニケーションが苦手で部屋にこもりがちな人には、作業を通して人と交流するきっかけをつくる ・テンションが上がることを押えられず周りに迷惑をかけてしまう人には、なにかに集中することを提案する ・夜眠れない人には、生活リズムを整えられるように日中の活動を促す ・物忘れからイライラしてしまう人には、穏やかに過ごせるように好きなことを聞いて活動として提供する などなど…
精神科作業療法では様々なプログラムがあり、患者様に参加していただいています。 次回から代表的なものをいくつか紹介していきたいと思います。
◆執筆者◆ 棟方 麻野 作業療法士
2024.7.24