芙蓉会 村上病院

病院案内
運動器リハビリテーションについて

運動器リハビリテーションについて

当院における運動器リハビリテーションは、当院または急性期病院で整形外科手術を受けた患者様や、何らかの整形外科疾患によりリハビリテーションが必要となった患者様を対象としています。

当院での整形外科手術の対象は、主に脊椎・膝関節・大腿骨などが多く、急性期病院から転院されて来られる方では、地域医療連携パスによる大腿骨骨折術後の患者様が多くなっています。

脊椎疾患に対するリハビリテーション

脊椎疾患とは?

脊椎は7つの頸椎、12の胸椎、5つの腰椎、仙骨(仙椎)、尾骨で構成されています。脊椎の前方には椎体があり、その間にクッションの役目をする椎間板があります。その後方に頸椎から仙骨上部まで脊柱管があり、その中に脊髄や馬尾神経があります。そのどこかが障害されると、様々な症状が出現します。

例えば、

  • 頸椎:頸椎症性脊髄症、頸椎後縦靭帯骨化症
  • 胸椎:黄色靭帯骨化症、圧迫骨折偽関節
  • 腰椎:椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、骨性椎間孔狭窄症など

当院ではこのような疾患に対し医師が手術を行い、リハビリテーションを理学療法士(PT)、作業療法士(OT)が担当します。

当院では医師の指示のもと、術前と術後のリハビリテーションを行っています。術前は術後に備えた動作指導、筋力・体力維持を目的に、主にストレッチや筋力トレーニング、自転車エルゴメーターなどを行ないます。術後は、医師の指示のもと、早期より離床を行い廃用予防に努めます。術式によって注意点も異なるため、医師と連携を取りながら、個々の状態に合わせた機能訓練を行っています。また、再発予防に向けた退院指導を行い、退院後も安心して生活できるよう支援しています。

変形性膝関節症に対して

運動療法や、物理療法、薬物療法の併用でも痛みの緩和や機能改善が得られない場合、患者様のQOL(生活の質)向上を目的に、手術を選択する場合があります。その場合も医師の指示のもと、術前術後のリハビリテーションを行い、早期に元の生活に戻ることが出来るよう、段階を追ってすすめていきます。

地域医療連携パスによる大腿骨骨折術後

前医との連携を図りながら当院の医師とも連携し、機能回復に努めます。安全に生活が送れるよう、必要であれば歩行補助具の検討や環境調整の助言を行います。