心臓リハビリテーションは、心臓病（心不全、心筋梗塞や狭心症、心臓手術後など）の患者さんの体力向上、再発予防をはかり予後を改善することを大きな目的としています。当院は、回復期段階のリハビリテーションを提供していること、高齢患者さんや脳血管疾患などの合併症を持った患者さんの入院も増えていることなどの特徴があります。これらの方たちにも、心臓リハビリテーション指導士が積極的に介入し、再入院・悪化 進展予防、ＡＤＬ（日常生活動作）自立とＱＯＬ（生活の質） 向上を目指してリハビリテーションを行っています。

心臓リハビリテーションをすることで、まず身体面では、動作が楽になり、自覚症状も軽くなり、心身両面から快適な生活を長く続けることができるようになります。運動療法として、運動負荷試験の結果からその人に最も適した運動の強さや運動時間を決定し、医療スタッフの監視のもとで運動トレーニングをします。

また入院中に、食事や運動についての正しい知識を身に付け、日常生活での注意事項を学びます。必要がある場合は、週１ー２回の外来心臓リハビリテーション（運動療法と教育指導）を行っていきます。