コラム「認知症の特徴とそのケア 第3回」
「認知症の特徴とそのケア」
このコラムは全8回でお送りします。今回は第3回/全8回です。
第3回 レビー小体型認知症の特徴
今回は「レビー小体型認知症の特徴」を取り上げたいと思います。
【レビー小体型認知症の特徴】
- 病気の原因がパーキンソン病と同種であるという点です。そのためパーキンソン病も同時に
進行している場合もあり、歩行の障害や筋肉の緊張、嚥下障害を伴うこともあります。 - 初期症状には症状のある時とない時が、はっきりと表れることがあります。
意識レベルの変動が激しく、1日内での変動や、数日間での変動が大きいです。 - 幻覚・幻視を伴うのもこの病気の特徴です。
特に幻視は、生々しい現実体験を伴うような幻視もあります。 - レビー小体型認知症は、進行が早いことも特徴です。
発症から約5年で寝たきりになるといわれており、中核症状の進行もアルツハイマー型認知症に比べて早いです。 - 抗精神病薬に過敏であり、用量には特に注意が必要です。
- REM睡眠障害(異常行動)も特徴であり、寝ているときに、急に起き出したりします。
(つづく)
(次回は「第3回 レビー小体型認知症の特徴」です。)
◆執筆者◆
細川 勝広(ほそかわ かつひろ)
芙蓉会病院副看護部長。第5病棟師長。
2023.10.11